ニューヨーカー未満のNYスケッチブック

 写真家ねおゆうきのライフログ。NYの街、子育て、日々のこと。

子供の成長・親の成長

先日のエントリー(娘の自動車教習始まる!車で通学するアメリカの高校生たち)で、「子供の成長って早い!残された子育ての時間、母もガンバらなくちゃ」という旨の言葉でブログを締めくくりましたが、それで一つ思い出した出来事があったので(ま、些細な失敗談ですけれど)、今日はそのことについて書こうと思います。

よく、子育てを通して親も成長する、と言われます。確かに、何年子育てをやっていても、未体験ゾーンは常に目の前に存在し、悩みどころは変わっても、悩みが絶えることはなく、日々変化していく子育てのステージを通して、多くのことを親として学んでいるのは事実。

その学びを明日の子育てに生かせてこそ、本当の意味で親も成長したといえるのでしょうが私の場合、これはNGと学んだはずの失敗を、ああ、またやってしまった〜(全く成長していない〜!)と繰り返してしまうことが、多々あります。例えば、感情のコントロール。子供をしかるとき、感情を押さえ切れずに余計なことを言い過ぎてしまう失敗。これは未だによくやってしまう。

子供たちがティーンになって親離れし始めた最近、この調子では、自分が親として成長しきれないうちに子育て終わっちゃうかも、という気がし始め、ちょっとコワくなったりする。完璧な親などいないと思うし、少々「雑」な子育てもあっていいと思うけど、「こうしたほうがいい」と学んだことは「今」すぐ実行していかないと、明日から、などと思っていると手遅れになりかねないぞ、と意識するようになりました。何気ない日常生活を通して、無意識に繰り返している自分の日々の言動や思考パターンが、良くも悪くも、すでに我が子たちにかなり刷り込まれていると思うけれど、1個の人間を完成させるのにまだもう少し時間があるなら、1日でも多くより良い母親になって責任を果たしたいものだ、と思う今日この頃。

昨年の年末のこと。毎年12月には子供たちの学校でウインター・コンサートというのがあり、平日の夜、3日に渡ってオーケストラやジャズバンド、コーラスのパフォーマンスが発表されるのですが、中学の選択科目で音楽を取り、サックスを吹いている息子は、バンドのメンバーとして2日目に出演日することになっていました。

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実は1年前、この学校のコンサートで大失敗した息子。それも演奏以前の問題。なんと、出演日を間違えて、本番を無断欠席してしまったのです。

当事者のくせに、コンサートの日を誤認していた息子も息子(授業中、寝てるのか?!)。しかし、毎年のことなのに、ノーチェックだった私も責任を感じ。いつもは親にも学校からの案内が来るのに、メールが届かなかったのか、私が見逃したのか、「あれ、そういえば、そろそろでは?」と思って、学校のウエブサイトでチェックしたら、数日前に終わっていたのでした...。そんなわけで、もちろん成績にも影響しましたよ。

そんなことがあったので、今回は、万全を期しました。 早くからスケジュールをチェックし、ステージ用の服と靴をそろえ、当日は、早めに夕飯を終わらせて、夜7時の集合時間まで、余裕でした。会場は息子の中学ではなく、同じ学区の高校のコンサートホール。息子を送り届けて、私は早めに会場に入り、いい席を確保して開演までゆっくり待つつもりでした。車で5分で着くけど、15分前には出よう。今回は完璧だ!

「さあ、そろそろ行こう!」と息子に声を掛けたそのとき、

「ママ、サックス、学校に置いて来ちゃった。」

「えええーーーっ!」(((( ;°Д°))))

 

中学校の音楽室のロッカーに置き忘れて帰ったらしい。会場は高校だと言うのに。

なぜ、この場に及んで!な、なんでーーー?!

息子をどう罵倒したかは、ご想像にお任せします。

とにかく腹が立って腹がたって。なんでそんなに抜けているの!ヤル気あんの?!

しかし。息子も抜けているが、私も抜けている。息子の帰宅後、肝心の楽器がそこにあるかどうかを、なぜ最初に確認しなかったのか。早く気づけば、学校に取りに行くこともできたのに。...と息子への怒りが次第に自分への怒りに変わり、それをガーーーッと一気に息子にぶつけていました。かなりしつこく。完全なる八つ当たり。

「ああ、私、またやっちゃってる。」と気づいたけれど、これ始まっちゃうと、頭ではわかっていても、途中で止められなくなるんですよね、私...。

取りあえず楽器を持たないまま会場に向かい、着いてすぐ控え室の入り口にいた先生に事態を報告。すると、そばで話を聞いていた副校長先生が「大丈夫、用務員が校舎の中にまだいるから、すぐに中学校に向かって!」と言うなりすぐに携帯で連絡を取ってくれました。「まだ時間はあるよ」と音楽の先生。

中学校に着くと、ドアのそばに既に用務員さんが待機していてくれて、息子が駆けつけると同時にドアを開けて、ロッカーまで一緒に行ってくれたようす。

おかげで事なきを得、息子、無事コンサートに出演を果たすことができました。

私は、胸を撫で下ろすと同時に、先生方が誰1人として怒ることなく対応してくれたことが驚きでした。

絶対に怒られると思っていたのです。さらには、こんな直前まで気がつかない親も親、と呆れられるのではないかと。子供のように、それを恐れていた自分が恥ずかしくなりました。

考えてみれば、ロッカーに物を忘れて帰るなんて誰でもやりそうなこと。どうするべきだったかは本人が一番、痛いほどわかっているのだから、一発怒やしたあとは(笑)さっさと怒りを収めて、冷静に善処すればよいだけのことだったのですよね。本番で気持ちよく楽しく演奏できるように。このコンサートのために一生懸命練習してきたんだもの。先生方の対応を見てそのことに気づき、ああ、私のやったことは、かけっこのゴール直前でコケちゃった子に、「なんでそこで転ぶのー!」と痛いところをしつこくゴシゴシした上に、心までへし折ってしまったようなもの。そして本番の時間のみならず、これまで練習してきた時間までも、苦い思い出に変えてしまうところだったんだ、とまたしても痛く反省した私でした。

こんなふうに、母親としてダメダメ振りを思いっきり発揮してしまった後は、居たたまれない気持ちでメチャクチャ落ち込みます。

そんなとき。ひとつだけ必ずやっていること。... 素直に謝る。

「ママ、さっき怒り過ぎちゃった。ごめんね。」

そして、息子のしょげた顔からポロッと笑顔がこぼれるのを見てちょっとホッとしつつ、もう二度と感情のままに怒りすぎるまい、と肝に銘じたのでした。

 

それにしても、中学生ともなると、音楽のスキルレベルも驚くほど高くなるものですね。美しいコンサートでした。小学校時代、あんなに音を外しまくっていたあの子供たちが...、と改めて子供の成長ぶりに感動しました。

子供の5年って、本当に目を見張るほどグーン!と成長する5年なんですね。

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